“本山神事”徳山毛利家ご当主も!脱輪の波乱を力合わせ引上げる!

周南市富田地区の秋の風物詩である山﨑八幡宮秋季大祭“本山神事”が今年も執り行われ、山車の迫力にたくさんの来場者から歓声がわき起こりました。


このお祭りは私にとって地元という事もあり、毎年お宮の総代や校区子ども会の会長、また会議所青年部など様々な形で関わりご奉仕させてもらっています。

(↓昨年の様子)


子どもみこし・女みこしの奉納

今年も先ずは子ども会を中心に子どもみこしや女みこしの奉納から始まりました。

今年も子ども達が元気よく参加してくれましたが、地域に根付く伝統文化に直接触れた経験が子ども達の郷土愛につながる機会となったと思います。


爺山・婆山の山車

次は爺山・婆山が参道や境内の下の坂道を子ども達に引かれていきます。

そして今度はこの坂道を一気に駆け下りていきますが、この大きさでもけっこうな迫力があります。

ちなみにこの爺山、婆山の人形は老朽化のため今年新調されました。


いよいよ本山!

そして薄暗くなる頃、次はいよいよ本山の登場です。

本山の山車がたくさんの引き手によってゆっくりと動き出します。

この本山の山車には、いつも保存会の方々が乗り込み、指揮や太鼓や笛のお囃子をしています。今年はその山車に、徳山毛利家第14代当主の毛利就慶様も乗り込まれました。

(山車の奥の方に乗られ、画像では確認できません)

この本山神事は元々、徳山藩主の毛利元次公が本山と爺山・婆山を奉納した事に由来があり、そうしたご縁から本山に乗り込んでいただきました。



本山はやがて境内の坂道前までやってきましたが、ここで一波乱!

山車が坂道を登り始めてすぐに車輪の下に渡した足場の木材から脱輪してしまい、山車に大きな衝撃が走りました。

引き手は必死に力技で引き上げようとしますが、わずかに動くだけ。

そこで我々警備についていた者も引き手に加わり、体勢を立て直し渾身の力を込めて引きあげました。

すると本山はミシミシと音を立てて動き出し、やがて勢いよく坂を駆け上がり始めます。

これを機会と引き上げる力を弱めず一気に坂を駆け上がると、見物の来場者から大きな歓声が上がりました。


そして境内で神事や巫女舞が執り行われ、いよいよ本山が引き落とされます。

参道から多くの来場者が見守る中、本山が大きな音を立てて坂を下り、止め板に激しく激突します。

大迫力に大きな歓声が上がる中、御幣や御神松を目がけて殺到していきます。


古くから伝わるお祭りで、私も小さな頃から毎年何度も見続けていますが、いつもその迫力と活気に圧倒されます。


地域で古くから変わらぬ伝統行事があり、それを守っていこうとする人がいる事の有難さを改めて感じました。

これからもこうした地元の伝統行事に関わり、子ども達にもしっかりと伝えていこうと思います。

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