本山が参道を駆け降りる!井本も祭りを駆け回る!

山﨑八幡宮秋季大祭・本山神事が執り行われ、今年も多くの人出で賑わいました。

本山神事は300年以上も前から続く、山口県の無形民俗文化財にも指定された勇壮な伝統行事です。


今年も薄暗くなる頃、爺山、婆山に続き一回り大きな本山の山車が沢山の引き手によって参道を動き始めます。

参拝者や屋台の間を進む本山は、途中何度も保存会の裸坊たちが手に持つ棒でテコを使い、息を揃えて進行方向を調整していきます。

参道の最後に待ち受ける境内へと登る傾斜60度の坂が最大の難関です。引き手も裸坊も皆声を張り上げ、力を振り絞って巨大な山車を引き上げていきます。

ようやく境内に引き上げられると周りから大きな拍手が湧き起こりました。

境内に上がると様々な儀式や巫女舞も舞われ、いよいよ引き落とされる時が迫ってきました。

やがて引き落とされた本山は大きな音を立てて坂を駆け下り、勢いよく坂の下に立てた止め板に激突します。

それと同時に、多くの若者たちが御利益のあるという御神松と御幣に目がけて殺到し、奪い合います。

その迫力に会場からはまた大きな歓声が上がりました。

この神事で本山が向いた方角が、その年の恵方と言われ豊作となると言われています。今年はやや東側に向いていたようです。


実はこの本山には稚児も乗り込むのですが、4年前の2014年に私の長男も稚児に選ばれ、子どもと一緒に本山に乗るという貴重な経験をさせていただきました。

(下の写真中央右側)

私は毎年、総代や青年部の一員としてお手伝いをさせていただいていますが、今年はそれに加えて子ども会の会長として昼間に行われる子ども神輿にも主に携わりました。

多くの子どもたちがこの祭りに触れ、伝統行事を受け継ぎ、地域の方々との交流する事の大切さを肌で感られる機会となる事も願っています。

ここ最近はこの秋祭りにかかりっきりとなりましたが、祭りの終わりには地元の酒蔵・中島屋酒造場の御神酒「寿」をいただきホッと一息。

また、明日の片付けも頑張ります。

本山神事は豊作と氏子の繁栄、そして自然災害を防ぐ事も祈願されていると聞きました。

災害の多かった今年ですが、氏神様に見守られ、地域の皆さんと一緒に幸せな一年が過ごせる事を願っています。


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