“官製談合事件”2つの初公判を傍聴 2人の被告の相反する証言
周南市の官製談合事件の初公判が開かれたので傍聴してきました。(↑上はニュースで流れた画像 中央手前右側が私・井本)
裁判は市の職員と建設会社社長が罪に問われたものの2つがあり、昨日と今日の2日続けて山口市の地方裁判所で開かれました。
裁判は初体験 まるでドラマ
私は裁判を傍聴するのは初めての経験でしたが、ドラマでよくあるような感じで進行していきました。今回の裁判は整理券が配られ抽選によって傍聴券(定数43席)が配布されましたが、傍聴者は半分くらいだったので2日間とも席につけました。
1月30日 市職員の初公判
「金額の漏えいしていない」「一切ない」
被告の市職員は起訴内容を否定しました。
裁判で冒頭に検察官から起訴状が読み上げられ、その内容に間違いや言っておきたいことを聞かれると被告は冒頭のようにはっきりと否定しました。また弁護士からも、「共謀はしていない」「無罪だ」と発言がありました。
検察官からは犯行に至る経緯などが示されましたが、正直言って初傍聴で専門用語や早口の言葉が慣れなくて聞き取れない部分もありました。
その中で、犯行の証拠の柱は会社社長と従業員の供述や電話の記録やメモ等だと言っていたように思います。
この日の公判は30分ほどであっという間に終わり、今後どの部分を争うのかを示し、反証や情報の開示を求めながら裁判が続いていくようでした。
1月31日 建設会社社長の初公判
「間違いありません」
被告の会社社長は、前日の市職員の証言に反して全面的に起訴内容を認めました。
この日の公判は被告人質問も行われ、弁護士から事件についてどう思うか問われ「大変な事をした。周りに迷惑をかけ、深く反省している。」と答えました。また、利益提供は一切ない事や、本人は会社の経営から身を引くとも答えました。
続いて検察からの、なぜ談合をしたかという問いに「工事を取り続けなければならないと思った。」、なぜ相手が被告の市職員だったかは「(開発などで)相談にのってもらって親しくなり、甘えてしまった。」、なぜ犯行を認めたのかは「悪いことだと思い、耐えられなくなった。」と証言しました。
検察は情状酌量の余地なしとして懲役1年6カ月を求刑、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて、判決は3月7日(木)の裁判で出される事になりました。
両日、マスコミもたくさん駆けつけ注目度の高さがうかがえました。
今後もこの事件の行方を追い、市の入札制度についてもまた考えていきます。
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